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法と秩序のBigsのレビュー・感想・評価

法と秩序(1969年製作の映画)
4.4
特集上映 フレデリックワイズマンのすべて

警察官の様々な側面を捉えていた。

ときにやり過ぎなくらい暴力的な捜査。
売春婦摘発時に女性を羽交い締めにして首を絞めるような行動。
黒人青年を一方的に連行するようなやりとり。

一方で、少年たちとのちょっとした会話に見える頼もしさや優しさだったり、老婆が無くしたカバンを探したり、迷子を預かったりというところも。
少年たちとのやりとりで「チャック空いてるぞ」は笑った。

あとワイズマンならではのユーモアのセンスも冴えてる。ある事態を映して、周りでその光景を見てる側にもカメラを向け、独特のユーモアを醸し出す。本作では、パトカー近くで人が逮捕されたときに、カメラを後ろに向けると野次馬的に見ていた何人かの人たちがいきなり大写しになり慌てる、その滑稽さ。
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