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幽霊列車
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『幽霊列車』に投稿された感想・評価

5.0
これは面白い!本格ミステリ映画の秀作ですよ。秘境温泉地のローカル列車から7人の乗客が消えてしまう謎。「どのように7人の乗客が消えたか」という大がかりな面白さもありますが、「なぜ7人の乗客が消えなくてはならなかったのか」に、なるほど!と、膝をたたく意外性がある。

実際にこんなことあったら、「何もそこまで」とは思うけど、状況的に「なぜ」から「じゃあ、どのように」までが自然につながるので、物語が泥臭くならないんです。モダーン・ディテクティブ・ストーリーの小品ですね。

という物語はもちろん、赤川次郎の名作によるものです。しかしその映画化が素敵でした。

それを見事に映画に落とし込んだのが脚本の長野洋と岡本喜八。監督はもちろん岡本喜八です。
いかにも低予算な感じです。しかし、その「隠しようがない低予算」が欠点・弱点として映らない。たたみかけるようなリズム、映像テクニック、シャレた展開で、「いかにも低予算」が魅力的に映るように撮られているのはさすが喜八監督です。次々と出てくる喜八ファミリーの俳優陣も最高でした。

すみません。冒頭のところ、チョットだけネタバレしますよ。
まず、冒頭が鮮やかすぎる。事件の概要と田中邦衛警部の出動までが凝った映像でテンポよく描かれ、サッと出されるタイトルバックが、中間小説誌・オール読物に掲載された赤川次郎「幽霊列車」のページ。それを閉じて出発するのが、探偵マニアの女子大生・浅茅洋子という感じ。「10人のインディアン」を口笛で吹いたりするのが、また古典的探偵小説マニアかな。
というわけです。チョットネタバレでした。

中年警部と女子大生コンビ探偵というのがまた親しみやすい。喜八監督は「男の子」であるからして、オトナの男女カンケイ描写はニガテみたいだけれど、この2人の探偵以外の、オトナなんだかオトナじゃないんだかの展開は自然で、ラストも鮮やかだったなあ。喜八監督最高の恋愛模様かも。

そして舞台とか事件は金田一耕助シリーズっぽい雰囲気だけど、それとは一味違う赤川次郎と岡本喜八の世界になっている。
だからなぜって思うんです、東宝さん!
市川崑x石坂浩二の金田一耕助シリーズは1979年に「病院坂の首縊りの家」終わったけれど、なぜその後もう一丁、岡本喜八x石坂浩二で金田一耕助物を作らなかったのか。喜八監督も探偵小説好きそうだからね。
市川崑x石坂浩二のシリーズは金田一耕助が旅立って終わっているから、前日譚として「百日紅の下にて」がいい。喜八監督的変化球で良いかも知れません。ただ、原作は短編なので、長くしないように。長くても1時間40分くらいでね。脚本は「幽霊列車」と同じ長野洋と岡本喜八監督で。

追伸1
脚本の長野洋って、「黄金のパートナー」の人!そりゃ面白いはずだ。

追伸2
岡本喜八監督のミステリではその後、「大誘拐」(91年)を作っている。これも喜八監督的変化球ミステリ・コメディの傑作でしたね。
神
4.5
私も山本麟一たちとトロッコ乗りたい。あと、浅茅陽子のアクシデントおっぱいシーン出しのしつこさ最高だった。
a
-
浅茅陽子が可愛い。

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