ケンタロー

ワンダーウーマンのケンタローのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.5
白状します…。自分、あのテーマ曲がかかる中、勇ましく闘うダイアナ姐さんにしか興味がありません…。

高評価・絶賛の声多数だし、ジャスティスリーグ控えてるんでね、終映間際にダイアナ姐さんのようにスライディング切込み鑑賞してきたさ!

で、結果、、、期待値高めすぎてしまったかなー。総合的な感想としては、イマイチ乗り切れず…。

理由はいくつかあって、

まず、長い。DC作品の尺が長いのどーにかならんのかね…。過去のDCエクステンデッドユニバース作品の中においては、群を抜いた出来だけど、それでも長さが気になる。

序盤のアマゾネス達の闘いまでは割とテンポ良いし、その戦闘シーンたるや、美しい!カッコイイ!で、一気にハイボルテージに!

でも、そっから「前線」での戦いに赴くまでが、ちょっとね…。

スティーブとダイアナの距離感を縮めつつ、仲間を集めるという必要なドラマパートであり、且つ、ダイアナ(ガル・ガドット)のキュートさを前面に押し出したコメディパートでもあるんだけど、ちょっとファンサービス要素が多すぎるし、削れる部分がたくさんある。

でもね、焦らされて焦らされて、嗚呼…姫様早くぅ…なんて懇願しそうなタイミングでかかるわけですよ! あの曲がッ!

ニャニャニャニャー!ダン・ダン・ダン・ダダン!
ニャニャニャニャーーンッ!ダン・ダン・ダン・ダダンッ!

(伝わってほしい…笑)

塹壕から飛び出し、勇猛果敢に突き進むダイアナ!もうヤバイ!

このシーンだけで白飯が何杯でもイケるわ!

で、高揚感に包まれてると、またしばらく、もっさりしちゃうんだよなぁ…。ハイ、全体的に20分は削ってほしかったですね。目指せ120分。

尺が長く感じる要因として、魅力的なヴィランが描けてないのも残念な部分。過去が気になるドクター・ポイズンやルーデンドルフ(ジャンキー)将軍もなんだか消化不良。そして、極めつけはラスボス戦なのだが、どーにも展開が直線的などっかんバトルなもんで、「前線」での戦闘シーンと比べると単調なんだよなぁ。

ラスボス戦直前の意味不明シーンとか?だし。
(あれ?ゴッドキラーどこやったっけ?)みたいなトコなんだけど、アレ、いるか?!笑

仲間についても、スコットランド系、ネイティブアメリカン、イスラム圏かな? 多人種、多様性を見せてくれて、大切なのは出自ではなく、個々人の人格であり、生き方なんだよー。ってのはこの作品の一つのテーマであることは理解出来る。でも、あまりにもグイグイとダイバース感を見せられると興醒めしてしまうのも事実。これは、スパイダーマン・ホームカミングでも感じたのに近い。それに、彼ら、あんまり目立たないし…。登場させる以上、もう少し活躍の場をつくってあげても良かったと思うな。

不満ついでに、もう一つ。
日本のプロモーション、もうちょっと考えるべきだと思う。

キャッチでは「男を知らない」ウブな世間知らず感を出してたけど、ダイアナ、男についての知識あるし、セクシャルな面で変なウブさは微塵も感じさせてないし、もっと伝えるべき魅力がワンダーウーマンには、あるでしょ!怒

あと、オトナの事情とか宣伝効果もあるかとは思うけど、Siaと乃木坂46のテーマソングの落差たるや…。テーマの食い違い具合も酷すぎる…。

以下は、歌詞の一部抜粋だけど、、、

Sia  -To Be Human-

人間らしさとは愛すること
どんなに耐え難い時でも
私は決してあきらめない
人は人を愛してこそ人
どんなに失望しても
私は絶対あきらめない

中略

人は人を愛して人になる
やりきれない時も
私は絶対あきらめない
どんなにつらくても
決して希望は捨てない

うん、これはダイアナだよ、ワンダーウーマンだよ!


乃木坂46 
-女は一人じゃ眠れない-

女は
女は
いつだって
一人じゃ眠れない
(恋が邪魔をしているよ)
どうする?
感情が動いて眠れない
(胸のどこかが叫んでる)
寂しくなんか ないないない
誰かといたい
悲しくなんか ないないない
あなたといたい

なんか、ズレを感じてしまうのだけど、、、
冒涜とまでは言わないけど、なんだかなぁって思ったよ…笑