ぬーたん

ある天文学者の恋文のぬーたんのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
3.5
ジュゼッペ・トルナトーレ監督、ジェレミー・アイアンズ主演。
もうこれだけで観なくても3点は確保だわ~大好きな2人。
ヒロインはオルガ・キュリレンコ。007のボンドガールで美しい。

ジェレミーは『奇蹟がくれた数式』と同じ、大学教授役。
ホント似合うね、先生役。
賢そうだしジェントルマンだし素敵。
あぁこんな先生に習いたかった。
ただ、角度に依ってはダニエル・デイ=ルイスに見えちゃう。
年取って、この2人は益々似て来た。

オープニングからラブシーンで、御年6〇歳のジェレミーが娘程の年のオルガ相手にいやらしく見えないのは、大したもんだ。
年とってもこんな色気と魅力があるなんてね。
でも、それ以降はビデオレターでしかお会い出来ません…。残念過ぎ。
生のジェレミーを出せっ(`_´)
オルガは、激しいスタントはやるし、オールヌードを惜しげもなく。
感情の起伏も凄く、叫んだり泣いたり。
強く美しく愛に溢れている女性を、全力投球の演技。
どんどん引き込まれる。

エディンバラの歴史的な風景と、イタリアの島の綺麗な海の風景。
映像が綺麗でカメラもお洒落。
モリコーネの心地良い音楽。
全体の雰囲気が好き。このバランスの良さは流石トルナトーレですねえ。
サスペンスを感じさせる始まりにワクワク。
全て揃ったはずなのに、
あらら。何ともつまらない作品になっちゃった感じ。
上演中や仕事中など公共の場で鳴るスマホ。
お届け物とそこに入っている手紙とビデオレター。
何回もあり過ぎて、しかもあり得ないタイミングに辟易する。
娘や息子、友人たち、エイミーのお母さんの描き方も中途半端で消化不良。
ジェレミー退場後は、ほぼオルガのアップ中心のオルガの映画。
特別なヒネリはなく、サスペンスでなくラブストーリーで終わる。

ただ前作『鑑定士~』と比べると、後味は良く、明るい未来が予想出来たのは個人的に良かった。
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