最悪の出会いから恋人へと発展した“元祖恋人”との別れは、あまりにもあっけなくキョヌの身を襲った。
そんな失恋の傷も癒えない彼の前に、突然、幼い頃に音信不通となった“初恋の彼女”があらわれる。
天使のような微笑みとは裏腹に、またもや始まるキョヌの女難。
元カノ以上に破天荒な性格に翻弄されながらも、懐かしい感覚がよみがえってくる。
韓国ラブコメ映画の金字塔『猟奇的な彼女』の15年ぶりの続編。
これは前作に思い入れがあるかないかで評価が変わりそうですね。
なんせ冒頭から前作のヒロインが尼さんになって主人公と別れるんですから。
前作の完全否定から始まるって感じです。
もうこの時点では続編というよりは、新たなスタートとしてのリセットを意味しています。
単体として観れば平均以上、それなりに面白いのだが、ネットの評価を見るかぎり、どうしても前作と比較されてしまっているんでしょう。
前作が強烈な印象を残してるから評価が伸びない〜。
辛口コメントが多いですが、私は十分楽しめました。
ヒロイン、ビクトリアのチアガール姿がセクシーですね。
『もっと猟奇的な彼女』と言う触れ込みでしたが、ハッキリ言って猟奇度は断然低かったです。
むしろ一途で献身的、しかも可愛くてスタイルも良いので、理想のお嫁さんって感じ。
主人公は彼女の尻に敷かれつつも、男として少し成長していく姿がおかしくもどこか微笑ましい。
そんな主人公を変わらずに支え続ける彼女の本当の想いにも思わずホロッとさせられる。
最初は主人公にこの娘はもったいないと思ったけど、後半にはそんなことないなって思えてよかった。
展開はかなりご都合主義的で出来過ぎ感があるが、これは前作も同様かな。
正直、本作は続編にする必要性がなく、逆にそれをやってしまったせいで作品としての価値を貶めてしまっている印象でしたね。
本作が独立した別の作品として考えるなら悪くないだけに、続編という冠をつけたばかりに評価自体を落としたのは非常に残念だったと思います。
ちなみに、日本人の藤井美菜が割と美味しい役でちゃっかり韓国映画に出ているのはビックリでした。
wikipediaを見ると、2012年頃から韓国で活動してたんですね。
ビクトリアは美しいし、藤井美菜も負けておらず、両者に好意を与えたキョヌのハーレム状態は羨ましい限りでした。