イタリア映画、ほんと大人向けですね!!
高校生カップル、超金持ち名門の息子マッシと普通階級のセレーナ。
マッシの父ちゃんはイケイケの投資ファンドの社長。
母はノーテンキな有閑マダム。
セレーナの父ちゃんは不動産業がかなり落ち込んできている。しかも恋人との間に子供が生まれることに!
セレーナをマッシのところへ送ってきた父親はマッシの父親にテニスに誘われ、すっかり上流階級の仲間入り気分を堪能。
そこに欲を出し、彼のファンドで資金運用したいと持ちかけ、銀行に借金して投資するが・・・。
そして並行して描かれる自転車男性ひき逃げ事件・・・。
これ、東映系で回してました?去年末くらいにT・ジョイでポスターを見た記憶が・・・。
「おとなの事情」「ハングリー・ハーツ」今年見たイタリア映画軒並み素晴らしいですわ!
ようは、ひき逃げがあった日、泥酔して帰ってきた息子、ボンボンのマッシがひき逃げしたのか?!というのが大きな争点。
マッシは俺が運転できるわけないじゃん!セレーナが運転してくれたんだよ!と言う。
セレーナは自分が運転したけど別の車で帰ってきた。マッシの車はパーティーを主催した双子が運転していた、という。
警察はセレーナがマッシをかばっているのでは?と捜査に入る。
時を同じくしてマッシの親父の会社が大損をしてしまい、セレーナ父の投資したお金が90%戻って来ない事態に・・・。
そんな中、それぞれの思惑で動くセレーナ、マッシのおかんのカルラ、そしてセレーナの親父ディーノのそれぞれの視点で3章で描かれる、あの時あそこではこんなことが起こっていた、型映画です。
うーんこれどこまでがネタバレなんだろう?!
アノ登場人物の名前を書くだけで楽しみがなくなっちゃうと思うので、伏せますね。
実は上記に書かれた以外の人が出てきます。その人がどのような役回りをしてくるか、というのは見所でもあり、ラストの妙な希望というか、小さいながらもやはりイタリア映画、愛の強さを高らかに宣言されました!って感じです。
そして示される「人間の値打ち」
それに縛られないある人物たち。
後半に進むにつれ、いろんな人の行動、思っていたことが明らかになるにつれ、え・・・と思ったし、クライマックスのエモーショナルできゃー!!それだけはやめてー!!と本気で悲しくなってたから、ラストカットは結構びっくりしたなぁ。
とても好きです。