キャピキャピした恋物語かと思えるような残念な邦題{(-_-)}
イタリア語の原題は「シートベルトを締めて…」というらしい。
「乱気流が思わぬ所で起きるのが人生です。病気だけでなくあらゆる危険に備えてシートベルトを締めて心の準備をして生きなければならない」というのが監督からのメッセージ。
イタリアンバールのウエイトレスをしていたエレナは、弟のように可愛がっている親友でゲイのファビオと一緒に長年の夢だった自分の店を開く。
結婚もして子どもにも恵まれたけど、仕事は忙しくなるし夫婦の間には苛立つ事が多くなっていた。
そんな時彼女にある悲劇が訪れる。
とにかく登場人物たちがユニークで魅力的。
この監督の「あしたのパスタはアルデンテ」( これもいい加減な邦題だと思うけど ) でも同じ様に、芯が強くて明るい女性が沢山出てきます。
そして深刻な場面にも笑いと希望が残されている。
アドリア海に面した南イタリアの明るい日差しの中で親子の愛、親友の絆、恋人の関係から夫婦としての愛へ、色々な愛の形が描かれてます。
後半の場面の切り返しは斬新でした。