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ブレンダンとケルズの秘密の一のレビュー・感想・評価

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)
3.5
『ウルフウォーカー』『ソング・オブ・ザ・シー』のトム・ムーア監督デビュー作

世界で最も美しい本とも言われる書物「ケルズの書」を題材に、少年修道僧ブレンダンと妖精の少女アシュリンが、聖なる書を完成させるための冒険を描く

ケルト3部作の1作目を観ていなかった事にいまさら気づいてしまったので、順番が逆になってしまいましたがようやく鑑賞

お話としては3部作の中でと1番エンタメ性が薄く少しわかりにくいので、正直深く入り込むまでの理解は出来なかっけど、やはり本作も非常に素晴らしい映画だった

カートゥーンネットワーク感のある独特なタッチの絵や口ずさみたくなるような音楽も健在
平面的でどこを切り取っても絵画のような美しさはトム・ムーアにしか作り得ない

78分という尺にもかかわらず内容はかなり濃く、少年と妖精の少女が交流を深めていく様子も微笑ましくて好き

こうして3部作をみると1→2→3と着実に洗練されステップアップしているのがわかる(もちろん本作も非常に完成度は高いです)

CGアニメーションに慣れてしまうと少し取っ付きにくく感じる方もいるかもしれませんが、この圧倒的に美しいアート映像は間違いなく必見

〈 Rotten Tomatoes 🍅90% 🍿85% 〉
〈 IMDb 7.6 / Metascore 81 / Letterboxd 3.8 〉

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