ぬーたん

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのぬーたんのレビュー・感想・評価

3.5
アイヒマンはナチスの中佐。
決定権はなく、ヒムラーやハインドリヒ等の幹部の命令に従い、忠実に実行するだけの男だったと思う。
しかしその実行力は人間の心を失った程残酷で冷静、裁判中の表情を変えないアイヒマンにそれが表れている。

前半はやや退屈だが、裁判が始まってからは一気に観入る。
裁判は本物の映像が殆どでドキュメンタリーに近い。
ホロコーストの残酷な映像には思わず目を背けたくなる、胸が締め付けられる。
主役のマーティンは演技は上手いが、いかんせん『SHERLOCK』や『FARGO』のユニークな役の印象が強過ぎて入って来なかった。
最近はナチス関係の映画が多いが、テレビマンの話という視点は面白かったが、地味で今一つ工夫に欠ける気がした。
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