Ay

LION ライオン 25年目のただいまのAyのレビュー・感想・評価

3.9
特に前半は丁寧に作られていて、良い作品です。

大好きな兄と逸れ迷子になった少年サルー。
少年と言うにも、まだ幼すぎる5歳という年齢。
人身売買が行われる危険で恐ろしい世界を体感し、そして直感で逃げ続ける。
私が生まれた環境は奇跡であり幸運なのだと改めて痛感させられる。

信用出来ない男と女達、それでも少年サルーの目は曇らず真っ直ぐ。
彼は間違いなく母親から愛情を注がれて育てられた。
語弊があるかもしれないけど、愛情を受けたことがあるのと無いのとでは大きく違うのかもしれない。

ニコールキッドマン演じる第二の母親の存在も素晴らしく大きい。

“世界は人で溢れてる。
子供を産んで世界は変わるのか、不運な子供を引き取り育てる方が私にとって意義がある。”

大人になったサルーを支えるルーシーを演じるのは女優ルーニーマーラー。
あの「ドラゴンタトゥーの女」の“リスベット”ですもんね、年齢を重ねたとはいえ女優は凄い。
「キャロル」も観てみよう..(独り言)

google earthなら世界中を探せる。
列車の速度が分かれば距離が割り出せる。

話が少し反れますが、個人的に予告編中上記の台詞で流れる楽曲に心揺さぶられて鑑賞を決めたんですね。
しかし一向に劇中流れないんですよ...
って、ゲーム「バトルフィールド1」のトレーラーで流れた曲やないかい!!!

なんだあ、って思いましたが結果映画素晴らしかったので良いです。笑

特にラスト、本当に感動しました。
Ay

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