LalaーMukuーMerry

LION ライオン 25年目のただいまのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

3.7
こんなことで迷子になってしまうんやね。でも、それを除けば彼の人生は幸運に満ちている、特にこんなに立派な里親に出会えたという幸運を感じずにはおれません。毎年インドでは8万人の子が行方不明になっているらしいですから・・・
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インドの貧民街の子だったサル―は6才の頃、兄と二人で町に行き、はぐれて迷子になり、列車に隠れて故郷から遠く離れた大都会まで行ってしまう。ストリートチルドレンとなって2か月あまり、やっと警察に保護されて孤児院に預けられる。身元がわからないまま、オーストラリア、タスマニア島に住む夫妻の里子となり新しい人生が始まる。明るくて賢いサルーは新しい環境にもすぐに慣れ、優しい夫妻に可愛がられて大人になる。けれども彼の心には、故郷の優しかった母親に会いたいという気持ちが頭をもたげる・・・
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こどもの頃の記憶をもとにして、Google Earthで故郷の場所を特定するなんて、とても信じられないけれど、これは実話だ。だけど、心を打つのは、どうやってよりも、その後の実母との再開のシーン。里親の大きな愛を感じる作品でした。
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ただ、良い話に水を差すようで申し訳ないのだけれど、ラストがしっかり予想できてたから感動はいまひとつだったのよねぇ(ホントに申し訳ない)。 子役の坊やがとても可愛かったです。