takumi

LION ライオン 25年目のただいまのtakumiのレビュー・感想・評価

4.0
インドで5歳のときに迷子になった主人公サルー。オーストラリア人夫婦に養子として迎えられ、幸せに暮らしていたが、離れ離れになった家族を想い、故郷を探しはじめる…

結末はもちろん知っていましたが、素直に感動しました。

迷子になるまでのパートが丁寧かつかなり衝撃的だったので、故郷に帰ってきたときの感動はひとしおです。インドの人身売買やストリートチルドレンの現状には愕然としました。LIONの意味を知るラストも良かったです。育ての親役のニコール・キッドマンの愛情に溢れる演技は素晴らしいし、Google Earthっぽい演出も印象的。

ただ、裕福で心優しいオーストラリア人夫婦に出会えたり、危機を寸前ですり抜けたりと主人公はめちゃくちゃ運がいいなとは思いました。一方で同じようにインドから来たマントシュの状況が対照的で、皆が皆運良くは行かないんだなと思ったり。

なにはともあれ、家族愛ってやっぱり素晴らしいなと思えるとても良い作品でした。アクションばかりではなく、たまにはこういう作品で素直に感動するのもいいですね。
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