PANDADA

バトル・オーシャン 海上決戦のPANDADAのレビュー・感想・評価

2.0
慶長の役での鳴梁海戦での李舜臣v.s来島通総の戦いを描いた作品。

史実だと、直前の漆川梁海戦で司令官もろともほぼ壊滅状態となった李朝海軍は、背信者扱いしていた李舜臣を司令官に再任命し、残存した海軍総戦力である軍船12隻を託す。流石にこれっぽちでは勝てないので
、鳴梁に襲来した日本海軍に一撃を加えて、来島通総を打ち取り退散、残存戦力の温存を図ったというお話。

まあまあ、史実に近く描けていると思います。
この時期にはほとんど保有していなかった、いわゆる「亀甲船」を無理矢理登場させて強引な誤魔化しをするのではなく、主力艦としてきちんと「板屋船」を使って、戦術を駆使しての辛勝というのはやや好印象。

日本軍の甲冑などをキチンと揃えていたのもリアリティがあると思います。

砲戦から始まり白兵に切り替わっていく海戦シーンは凄まじいですね。
海戦ものではピカイチだと思います。

反面、キャストがイマイチ。
悪くはないんだけど、ずば抜けて良いわけでもなし。
だいたい、チェ・ミンシクが李舜臣を演じていますが、それも悪くはないけど、、、。
やはりチェ・ミンシクは悪役やクズ役が似合うので、李舜臣のような正統派の主役は正直似合わない(笑)。
キャスト同士の人間関係が説明不足なのも残念。

時代劇の海戦ものとしてはピカイチですが、それ以外がやや残念な作品。
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