アー君

サベイランスのアー君のレビュー・感想・評価

サベイランス(2008年製作の映画)
2.9
ジェニファー・リンチの映画は初めてかな。ドラマだとウォーキング・デッドで何話か監督をしていたので意識して見たぐらい。

ストーリーは途中で展開がなんとなく分かってしまったので面白さは半減してしまった。この程度の返しで衝撃を受けるようならば、繊細というか単純だと思う。

テクニックとして回想シーンのフィルムを荒くしてるのは意図として見えたが、もう少し焼き込んでも良かったかな。

プロデューサーとして親父のリンチが絡んでいるが「親バカちゃんりん」とはこの事を言うのだろう。またレビュー数もあまりないようで、親の七光りといえども映画業界における現実の厳しさをある意味学んだ感じがした。

彼女の作家性はこれしか拝見していないのでコメントしづらいが、親父のバイオレンスには不条理の美しさを映像で補えるが、この作品はそこを抜いているので、所謂ありがちな暴力描写になってしまう。演技メソッドは中途半端にリンチっぽいのだが、気にせず自信を持って彼女なりのスタイルがあるはずだと思うが。

海外ドラマ「V」や「トータルリコール」で存在感のある演技をみせたバイプレイヤーのマイケル・アイアンサイドが出演していたので今作はやや評価は高め。(それにしても昔から変わってないなあ笑)

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