SAKUMATHENERD

サクラメント 死の楽園のSAKUMATHENERDのレビュー・感想・評価

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)
3.5
実際の宗教団体の話をベースにしたモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)映画。依頼人の妹が宗教にはまり国外に移動したことから、ジャーナリストと共に彼の妹をツテに宗教集落を訪れることとなる。

兎に角こんな世界があるのかとイカれた世界に圧倒された。完全に洗脳されている者、我に返り集落から脱出を望む者、それを束ねるファザー=教祖の存在。事の顛末から、盲目的に何かを信じている状態の異常性が伺える。ファザーからしたら救済かもしれないが、ひたすらに悪夢的・自壊的方向へ転んでいく人々の様はみるに堪えなかった。

モキュメンタリーとしてカメラ使いも自然で、主人公が取材班ということも相まって「何故今カメラがこの位置にあってこの人が写されているのか?」という理由が説明出来るようになっている。(私が見る限りは、、、
後半から陰惨な描写の鶴瓶内でその臨場感はさながら悪趣味描写のジェットコースターにライドしているかのようだった。(褒めてます。

こういうのを観ると、改めて一つの考えにだけ取り憑かれ固執してしまう状態の恐ろしさを感じる。
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