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キル・ビル Vol.1のギズモXのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.5
【蛇滅の刃】

復讐の鬼と化した女暗殺者が日本を舞台に大暴れするタランティーノ監督によるコメディ映画。
70年代のB級映画"だけ"をよせ集めて作られたスプラッタームービーだ。

演出はB級映画のオマージュとパロディが満載で、肝心のストーリーも
『"殺し屋がバイオレンスして復讐する"』
ただそれだけであり、愛だの、仲間だのという"余計なもの"が何一つない!
ユマサーマンだけでなく他のキャラクターも暗殺者としての個性がしっかり表現されていて素晴らしい。
第五章の『青葉屋での戦い』は00年代最高峰の名アクションシーンだと思います。

ただ、そういう映画を好んで見るようになってからこの映画を見てみると、
"リューチャーフィー除いてみんな演技がぎこちない"
"この映画で良かった所がvol.2でさっぱり無くなっている"
などの欠点が多くあることに気づいてしまった。

それでも、あのショウブラザーズのタイトルコールや死闘が終わった時に流れる『修羅の花』、
そしてDVDの裏に書かれてある

『この映画は劇場公開の際、映倫管理委員会よりR-15の指定を受けました』

の文字を見ると元気が湧いてくる。
僕は70年代の映画が好きなんです!
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