まっつぁんこ

湯を沸かすほどの熱い愛のまっつぁんこのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.7
映画の前半は幸野双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘が中心。
学校でいじめられている安澄を叱咤激励する母の厳しい姿が描かれる。
映画「聲の形」のようないじめがテーマかと思って一瞬嫌な気がした。
が、安澄はいじめっ子に立ち向かいその後いったいどんな話になるのだろうと思ってみていると物語は一変。
双葉は膵臓がんで余命宣告をうけてしまう。
ドキッとした。(俺も膵臓の定期検診をうけているから)
双葉はまず探偵滝本を使って行方不明の夫一浩を探し出して呼び戻す。
一緒に連れ子の鮎子が付いてくるところもひとつのポイント。
家業の銭湯の営業を再開するのである。
そして双葉は、安澄と鮎子のふたりを連れて自動車旅行に出る。
その目的は、毎年タラバガニを送ってくる酒巻君江を訪ねることである。
途中で謎の青年向井拓海も登場していい塩梅のロードムービーとなる。
なんて調子で物語が進行してさまざまな伏線も回収。
笑って泣けて今年一番泣いた作品となってしまった。おすすめ。