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氷の花火 山口小夜子の創のレビュー・感想・評価

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)
3.0
私が山口小夜子を知ったのは、奇妙な(当時はそう見えた)ウォーキングからだったのだけど、それが山口小夜子の完成形であることがとてもよく分かるのが良かった。

切れ長の瞳も確かに目を惹くのだけど、すらりとした手足を自在にしなやかに動かすその感じとなんとも言えないミステリアスな雰囲気も大きな魅力で。
動いて喋ってると良い意味で広告写真のイメージより幼気な雰囲気でそのギャップがやっぱり魅力的で素敵だな。と思う。

もともとファッションそのものが好きだったとか、靴も服もたくさん持ってたとか、それだけでも劇的なのに、昭和の末期生まれには少し怪奇に映る沢山のお人形から映画が始まるのも素敵だった。
広告写真の山口小夜子から本人に対して、あら。お人形みたい。ってなるんじゃなくて本人がたくさんのお人形を持っていたっていうのがすごく私のイメージする山口小夜子っぽかった。

ドキュメンタリー映画としては良くも悪くもすごく優等生なんだけど、私は山口小夜子が好きなので観る機会に恵まれて良かった。
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