ベイビー

オーレリ・デュポン 輝ける一瞬にのベイビーのレビュー・感想・評価

3.7
「ダンサー イン Paris」を観る前にセドリック・クラピッシュ監督の作品を観ておこうと思っていたら、アマプラで丁度良さそうなバレリーナのドキュメンタリー作品を見つけたので、本作を観てみました。

オーレリ・デュポン
なんという美しい人よ

初めて彼女のことを知ったのですが、“美しい”としか表現できない自分が歯痒く感じてしまうほど、彼女がバレエを踊る姿は神々しい輝きに溢れており、その自信に満ち満ちた彼女の眼差しは、パリ・オペラ座でエトワールの位に立つ者としての威厳とプライドが色濃く映し出されているようです。彼女から放たれるオーラは他の人とは違い、バレエの神様のご加護を受けたような、天性の輝きが感じられます。

今作はそんな彼女の12歳の頃のレッスン風景から、絶頂期での妊娠と出産、そして産後の舞台復帰までを追い続けたドキュメンタリー作品。

舞台裏での彼女は弱音を吐くことも多いのですが、どんなに難しい振り付けでもいざ本番となれば気品に満ちた顔つきで完璧にこなし、観客を魅了し続けるのですから、素晴らしい限りです。特に男の子を出産したあと、あんな短期間で元の身体に戻しているのはやはりプロの極み。

そんなプロの表と裏の部分が垣間見れ、そして1時間弱の上映時間でバレエのことも少し勉強できたので、とてもお得な気分になれました。
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