ベイビー

十二人の怒れる男のベイビーのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.1
会話劇の最高峰!

随分昔に、三谷幸喜氏脚本の「十二人の優しい日本人」の元ネタだと知り、その興味として一度観たことがあった作品。数年ぶりに本作を観たのですが、前回観た時と変わらずやっぱり面白かったです。

時代を超えても変わらない面白さ。会話だけで現場状況は疎か、証言者たちの表情や性格までも見えてしまうのですから、本当に凄いものです。

リバーシのような逆転劇はもちろんのこと、普遍的な倫理へと落ち着く結末は見ていて気持ちいい。時代や国も違う陪審員制度の話で、文化やモラル感も今とは当然違うのですが、“正しさ”の形だけはいつの時代も変わらないのだと、信じさせてくれる素晴らしい作品です。
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