LalaーMukuーMerry

スパイダーマン:ホームカミングのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

4.1
私はピーター・パーカーのおばさん。お話では彼がスパイダーマンだってこと知らないことになってるでしょ。あれは、そういうふりをしてるの。知ってるそぶりを見せてはいけないと、スタークさんにきつく言われているから大変なのよ。思春期の多感な時期だから、彼が間違った道に進まないように見守るのが私の役目
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ピーターのことを誇りに思っているわ。彼がスパイダーマンのスーツをもらうことになったのは、それに見合う二つの資質を誰よりも立派に備えていたから。彼を育てたお母さんがえらかったのね。
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一つ目は忠誠心がとても強いこと
何時・いかなる時でも指令があれば最優先でそれに従う。パーティーでも、学校対抗コンテストでも、デートの最中だって「ごめん」と言って理由も告げずその場を去る。犬なみね(笑)。ここまでできる子は普通いないでしょ。
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二つ目は、やさしくて正義感が強いこと
彼は困っている人を見ると手助けしなければと思うこころの持ち主。曲がったことが大嫌い、弱いものいじめをしている悪い奴をみると黙ってはいられない性格。だけど普段はあのとおりのやさ男だから、何もできずに人知れず悔しがっていたの。だから、スパイダーマン・スーツをもらった時の喜びようは凄かったわ(私は知らないふりをしてたけど)。
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あと、十分な科学の素養、体力面では敏捷性、突然の出来事に対処できる柔軟な対応力・・・、これくらいがあれば十分ね。あなたも第二のスパイダーマンにと、スタークさんからオファーが来るかもしれないから頑張って。自分がいけてないとか、女子に声をかけられないとか、少し自信がなくても大丈夫。それくらいがちょうどいいのよ。
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スパイダーマン・スーツさえあれば、たいていの悪人を懲らしめることはできるわ。でも近頃は悪人たちの技術の進歩も凄いから(ウィング・スーツとか反重力銃とか・・・)、スパイダーマン・スーツの改良も怠ってはいけないの。
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手から噴き出すクモの糸の種類も数百種類の中から自由に選べるし、戦闘モードもものすごくたくさんあって状況に応じて選べるし、その判断もスーツに備え付けのスペシャルなAIがしてくれる。最近はOK googleなんかが出てきて、やっと世の中もスパイダーマン・スーツのインターフェイスに近づいてきたわね。科学を制する者が世界を制す。悪が世界を制覇してはいけないとスターク社は頑張っているのよ。
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悪も正義も人が行う。悪の人間にも家族があって、家族は父親が悪事をしていることを知らない事だってある。その娘をピーターは好きになってしまうという、世の中は広いようで意外と狭い、ちょっと切ないストーリーなんだけど、悪を憎んで人を憎まずの気持ちでピーターはがんばっているわ。とってもいい子。