Kevin

疑惑のチャンピオンのKevinのレビュー・感想・評価

疑惑のチャンピオン(2015年製作の映画)
3.6
みんな?知っているランス・アームストロングの自伝映画。

自分は高校の頃の英語の教科書で彼を知りました。
そこで教わったことは「彼は実はドーピングしてたんよ」ってこと。他にもあったと思うけど。
本作ももちろんその事実を描いています。

ただ映画なだけあって、教科書よりも深く、面白く見せてくれました。
面白くって言ったらあれですが、作品として面白かったです。

ベン・フォスターって脇役のイメージがかなり強いんですが、全然主演でも劣らないですね。
完全に役に入りきっていて、「あれ?こいつ元々ランス・アームストロングな人だっけ?」と思ってしまいました。

本作を観て抱いた感想は、何事もやりすぎは良くないということ。
負けず嫌いもある程度なら必要な要素だと思います。
しかし度が過ぎると、勝つ為ならどんな悪事にも手を染めることになりかねない。

高校の授業で扱った題材なことも相まって、観ていてふと高校時代の記憶が蘇りました。ある1人のイケメン野郎についてです。
そいつも半端なく負けず嫌いな奴で。
冬にそいつも含めた男集団でスノボーをしに行ったら、彼が僕に「直滑降で勝負しよう」と言うのです。2人ともスノボー初体験同士。引き受けます。
もちろん雪を味方につけた僕は負けとは無縁で連勝しました。
だが何回やっても再戦を挑んでくるそいつ。
「いつかどっちか怪我するな」と思いながらも今回も渋々承諾します。
そして4回戦目。案の定僕は盛大にこけ、遂に彼に勝ちを譲ってしまいました。
「言わんこっちゃない。」と僕がふてくされていた次の瞬間、彼の口から驚くべき言葉が。
「気に食わねえ。もう1回やるぞ。」
...こいつ頭腐ってます。誰もエンドレス直滑降なんて求めてないです。
結局僕はさすがに断り、その無意味な戦いは幕を閉じたわけですが、そこで今思ったことは「あいつあのまま負け続けていたらドーピングしてたな」と。
“雪原のアームストロング”の異名を持つことになってたなと。
僕はそれを阻止したわけです。
そうです。どうでもいい話でした。

なので今言えることは負けず嫌いもほどほどに。です。
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