ホイットモア大統領

恐怖ノ白魔人のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

恐怖ノ白魔人(2014年製作の映画)
2.8
ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ共同監督による3本目。
『屋敷女』が出た当時、アレクサンドル・アジャ監督の台頭もあり、「フランスの新鋭はやべぇぞ!!」と一人騒いでいたのであったが、今尚第一線で活躍しているのは、残念ながらアジャのみである。

モーリー&バスティロ監督作品は正直、本数を重ねるごとにつまらなくなっていると思う。
「自分たちが見たいと思うものしか撮らない」という心情らしいが、つまり、自分たちの好きなことしか扱わないということであり、そのせいか、テーマややってることは違えど、毎回同じような展開、同じような重く陰惨な雰囲気、なのだ。

本作に至ってはストーリーもシンプル、悪く言えば薄っぺらい。
キャラクターも、中心は悪ガキ3人に絞っており、家庭環境が複雑な者がいたりするにも関わらず、全く掘り下げがないために感情移入もできない。

“恐怖ノ白魔人”も大人であれば何とかできそうなレベルなのに、何故か次々やられるし、その上ゴア描写だけは一丁前なのが困る。
悪ガキ3人が改心し、力を合わせてこの魔人に挑むストーリーのほうが絶対よかったと思う!

似た作品だと、少し前に見た『ディアボリカル』のほうが面白いよ!
あと、この監督たちで『悪魔のいけにえ』の新作を撮っているようたが、心配しかない。