ホイットモア大統領

ガバリンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ガバリン(1986年製作の映画)
3.8
『ガバリン』…原題は “House”.

その単語はどこから出てきたんだ?てことで私調べましたら、日本市場向けのもう一つの英語タイトルが “Goblin” らしいと判明。
…いやいや、やっぱりそれもどこから出てきたんだよ!?!?!?なんだよ代替の英語タイトルって!!!笑

まあ既に『家』も『ハウス』も『悪魔の棲む家』も邦題として使われていたから、苦肉の策で生まれたもの、としておきましょう笑
何なら、IMDBのタイトルは “Gabarin” になってたよ。なんでだよ!!!

あらすじは…叔母の家で息子を神隠しにあった小説家が、引き継いだその家で夜な夜な現れる悪霊共と、書くか殺られるかの執筆続行バトルを展開する話。

豪邸お化け屋敷のワクワク感、80's の着ぐるみ or 特殊メイククリーチャーの愛くるしさ、ベトナム戦争経験・子供の消失・執筆スランプから来るPTSDのせいかと思わせる(当時としての)斬新さ、見どころ多し。

ちなみに、同日に『アーガイル』も観たのだけれど、主人公:戦える小説家で、「頭がヘン」=「Loony Tunes」のスラングを使うところまで一緒という奇跡が発生。
つまり、マシュー・ヴォーンは『ガバリン』が好き説。あると思います。

そして本作は、

・製作:ショーン・S・カニンガム
・監督:スティーヴ・マイナー
・音楽:ハリー・マンフレディーニ

という、『13日の金曜日 PART2, 3』を作った面々でお送りします。

さらに原案には、最も信頼できる作家の1人にして、皆大好きフレッド・デッカーが参加!
元々は真面目ホラーだったらしいけど、『ゴジラ(1985)』のアメリカ版脚本を書くのに忙しくしていたら、本作の脚本家にしてお友達のイーサン・ワイリーにコメディ要素を追加されたとか笑

おそらくコメディ・リリーフの隣人ハロルドや、セクスィー人妻ターニャとのやり取り(この時の切断された手を巡るやり取りは『死霊のはらわた』的!)がそれに当たると思われ、時代的にも『ポルターガイスト』×『ゴーストバスターズ』(のゆるさ)をやりたかったのかな?

化け物を射殺したと思ったら奥さんでした!
というまさかの展開も、涙することなく必死に警察から死体を隠そうとするロジャーには笑った。最後の爽やかさで誤魔化してるけど、俺は見てたからな?

ただ、このガチャガチャさが本作を唯一無二にも、中途半端にもしている点だと思う。特にターニャさん、勝手に他人の家のプールを使うわ、夜中に初対面の人に子供を押し付けるわ、マジで謎過ぎた笑

てことでそろそろ、ジェームズ・ワンかブラムハウスさんはデッカー版のリメイクを製作してどうぞ。