ホイットモア大統領

エクソシストの謎のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

エクソシストの謎(1988年製作の映画)
3.5
“La Casa” を巡って④

輸入盤にて鑑賞。

前作(?) “La Casa 3 / Ghosthouse” がヒットしたため作られた続編。

言わずもがな、元“La Casa” である『死霊のはらわた』とは何にも関係ないし、“Ghosthouse” とも繋がりがない作品。
しかも、リンダ・ブレアが出てるからといって邦題が『エクソシストの謎』。もう無茶苦茶である。何なら悪魔ものですらない笑

魔女伝説を研究するため孤島にある廃ホテルを訪れた処女学生と写真家(デヴィッド・ハッセルホフ!)カップルと、そこをリゾートクラブにするため内見に来たブルックス家(妊婦の娘役がリンダ。夫は不明)、不動産業者カップルが案の定、黒衣の女性の儀式に巻き込まれる話。

この魔女、元は映画女優でドイツ人、という設定が語られるんだけど、それがどこに生かされているのかは全くわからない。
何ならなぜ今儀式を再開したのか、この人が生きてる存在なのか、違うのかすらわからない笑

そして、元々低予算だったのに、ハッセルホフとブレアを雇うのに予算使っちゃったのであろう、シリーズ一低予算感が半端ない。
しかもこの時、ハッセルホフは不動産業者役のキャサリン・ヒックランドさんと結婚してたんだって。お互い別人とイチャついてた上に翌年離婚って、それこそこの作品自体が呪いだろ笑

でも、貶しきれない妙な魅力もある笑

カメラワークが時節「おっ?」と思わせてくれるようなアート感があったりするし、相変わらず音楽が良い。ただ、なんか聴いたことあるなと思って、後で調べたら“Killing Birds”(Zombie 5)からの引用でした。うーん、低予算。

魔術にかかると『ズーランダー』のようなクセ強映像と共に地獄に飛ばされ、そこでされたことが現実でも起きる設定も面白い。
ジャケにもなってる唇縫い、からの暖炉で火炙りや、唇汚いハゲからのレ◯プ、藁人形で血がプシャー!等、グロ描写も相変わらずインパクト大。

ただ、リンダにあれをやらせるのはさすがにダメだろ笑

それとオチのカットが、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』のクレジット後映像で、シュワがやった顔芸みたいだなと思いました。