姉弟で仲良く、はじめて訪れる祖父母の家。
孫たちの訪問を喜び、渾身の身体を張ったボケの数々で歓待する、おじいちゃんとおばあちゃん。
あまりにも高度で尖ったボケであるため、年若い孫たちも対応が出来ず、己の無力を噛み締めながら、ただ震えるばかり…。
「神様、どうか私たちに、高いツッコミのスキルを!」
(※ 内容の受け止め方には個人差があります。)
テンポが良く、POVという手法を活かした見せ方も巧妙。
サービス精神に溢れた、良心的な作品。
詰まる所、"ちゃんと"フザけてます。
実はシャマラン作品、二、三本しか観ていないワタシ…。
そんなシャマランビギナーの自分ではありますが、ダメな映画を愛おしく思う感性の持ち主なもので、シャマラン監督に対しては勝手に親愛の情を抱いておりました。
ところが本作、期待したほどにはダメじゃない。
何なの、この複雑な気持ち…。
"シモ"方面に特化したネタが多い割に、作品としては均整が取れ過ぎている…というのは欲張りな意見でしょうか?
かなり笑ったんですけどね、もっと居心地の悪さを楽しむタイプの作品だと勝手に想像を膨らませてしまったもので…。
イケネッ!
ホラー映画だっていうの忘れてた!
狂気や恐怖の正体が、最終的に物理的な暴力の気配に回収されてしまうのって、少しもったいない気がします。
もっとワケわかんなくて良いと思う。
物凄く好きなテイストだっただけにツベコベ抜かしてしまいましたが、タイトに纏まった高品質な"おバカ"に満足。
弟くんのラップ、最高です。
…もちろん、怖がるべきところで"ちゃんと"怖がりましたよ!…シャキーラ‼︎