Nasagi

リベリオン ワルシャワ大攻防戦のNasagiのレビュー・感想・評価

3.2
『ヘイター』を観て今すこし気になっているポーランドのヤン・コマサ監督の作品からもう1本。
1944年8月1日からおよそ2ヶ月に渡って戦われたナチスドイツに対する抵抗運動であるワルシャワ蜂起を題材にした戦争映画。

あまりリアリズムっぽくない映像感覚が特徴だと思うけど、戦争映画でこのノリはちょっと合わないかなと思った。あと映像のレベルに対して人物の描き方など脚本のレベルが低い気が…最後の死体の山とかすごいショットも随所にあったが。
『ヘイター』でもあったけどとりあえずこの人スローモーションのキス好きなのね!ワルシャワ蜂起について撮った監督だと、未見だがアイジェイ・ワイダとか偉大すぎる先輩がいるから差別化を図ってるのだろうか?ヤン・コマサ監督も同じウッチ映画大学の出身だし。

蜂起さえ起こせばソ連軍が助けてくれる「はず」になっていたことから最初は楽観論が支配的だったのが、ドイツ軍が本腰を入れて潰しにかかってくるしソ連軍は川の向こうで傍観を決め込んでいるしでどんどん絶望が広がっていくのが観ててわかった。
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