Aya

さようならのAyaのレビュー・感想・評価

さようなら(2015年製作の映画)
3.4
深田監督の一個前ですね。

放射能汚染の広がる日本。
田舎町に暮らす若い白人女性ターニャ。恋人の帰りを待ちながら幼い頃に買い与えられたアンドロイド、レオナと細々と暮らしていた。

徐々に周りの住民が外国へ避難する中、友人の女性、恋人の新井浩文、ヒッチハイクで出会った結婚する若いカップル等様々な人と日々を過ごしながら、レオナの読む詩を慈しみ自らの行く末に寄り添う。

やっと見れたよ!
友人からわりと推しを聞いていて京都では公開なかったような・・・昨年とても評判の良かった「淵に立つ」深田晃司監督と平田オリザがタッグを組んだ、まさに演劇的な一作。

この主人公「歓待」の人か!

非常にね、皆さんね、芝居が下手でねw
一定の空間を切り取ったようにカメラワークがものすごく演劇的。

そしてアンドロイドだよ・・・あれマジのロボットかよすげえな技術!って感じで動いたり喋ったりするのほんとすごい!
そんなロボットと暮らす外国人女性と放射能に汚染された日本、というかなり変わった設定。

出てくる登場人物が皆、脛に傷持つ、というかそれぞれコンプレックスを抱えておりそのせいで避難ができない、ここで死ぬしかない、と行ったある種の諦めを持った人々がでは余生をどう生きるか?
最後の瞬間をどう迎えるか?という映画。

その最後の迎え方がヒジョーに好みですね!
その人の人生は終わるけれど、時間は流れてゆく。その生き証人がアンドロイド、という作りもいいなーと思いました。
Aya

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