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NINJA THE MONSTERの三流のレビュー・感想・評価

NINJA THE MONSTER(2015年製作の映画)
3.1
海外向けに作られた映画の逆輸入物と言うことで、ある意味どんな内容に仕上がっているのか楽しみに見てみましたが、まあ普通に低予算の時代物映画って感じでしたかねぇ、特に海外向けに作られたどうこうはあまり感じれなかったかなと。
もう少し海外の方々が喜びそうな、コテコテの忍者やモンスターが登場するB級路線に期待していたので、そこはちょっと肩透かしを食らった気分に・・・。
でも、何気に嫌いでは無かったですよ、1人の忍者が姫様を命懸けで守る、それだけでまずまずは楽しめたところもありましたから。

まあ間違いなくディーン・フジオカありきの映画ではありましたね、ディーンがブレークしなければおそらく日本ではお目にかかることも無かった映画でしょうから、そこはまあ仕方なし、とりあえずディーンファンなら目の保養になること間違いなしの映画だったでしょう。
出来れば忍法・忍術を駆使して敵をバッタバッタ倒すシーンを見たかったのですが、ほぼ剣術ぐらいで特に忍者らしさが無かったのはちょっと残念だったかなぁ。
ただ忍者禁止令により忍者が撲滅した時代と言うことで、全体に漂っていた哀愁みたいなものは結構好きな要素でしたけどね。
一方のモンスター?モノノケ?はと言うと、低予算映画にありがちな見えそうでなかなか見えない、いつものパターンのやつで、掴みどころがなく恐怖感はそれほど感じれなかったですかね、水に拘った湿り気たっぷりな雰囲気はある意味Jホラーっぽくて海外ウケするかもですが。

それと見所としては、森川葵の姫様とディーンの伝蔵と和田聰宏の姫様の側近が秘めるそれぞれの想い、その辺りも忘れちゃいけない要素だったでしょうか。
最初は世間知らずな姫様にイライラさせられましたが、貧乏藩主の姫様の成長物語的な部分で、個人的にはそれなりに見れたところもあった映画だったかなと。
まあ森川葵は何となく見た目的にお姫様はやや微妙だなと思いつつ見てたのですが、終ってみるとこれはこれで悪くないと思えてくるから何とも不思議な魅力のある女優さんですね。
結末に関してはやや物足りなさも感じましたが、この切なさは嫌いではなく、かなり低目な世間の評価よりは楽しめた方かなと、褒めるところまではいかないのですが。
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