予告編は見ず、更には煽りキャッチコピーも知らずに見たのが功を奏したのか、正直私の中ではそこまでハードルが高くなかったことも相まって、予想以上に面白みを感じれた純愛サスペンス映画でしたね。
見た人すべてが騙される的なキャッチコピーを知って見ていたら、変に構えてしまってそこまで楽しめなかったかもしれません、でも何の前知識もなく見ていましたから普通に騙されました、まあさすがにある程度後半になってからは予想も付きましたけど、途中まではそう言う展開になるとは全く想像もしてなかったので、なるほどなるほどと半ば感心しながら、純愛サスペンスをガッツリと堪能させてもらいました。
まず何と言ってもキャラの意識付けがしっかりされていたのが良かったですね。
ルポライターの八雲、その婚約者の百合子、天才カメラマンの木原坂、その姉の朱里、そして出版社の敏腕デスクの小林と、この５人のキャラが前半絶妙に描かれていたので、まんまと騙されてしまいました。
ただ、言ってしまえば反則技と言えなくもない話の持って行き方でしたので、リアルに考えずに、あくまで映画的な純愛サスペンスとして楽しまないと、シラケてしまう可能性もありかと、今の警察技術でこれはさすがにアレですもんね・・・。
とりあえず私はタイトルの意味も含めた純愛の部分と、そしてミステリーの部分と両方で十分に楽しませてもらいましたよ。
しかしまあ主演の岩田剛典&山本美月の２人も頑張ってはいましたけど、やっぱり何と言っても斎藤工の危険な香りがプンプン漂うキャラ作り・演技力あってこその映画だった印象かなぁ、異常な執着心、危険な嗜好、さすが過ぎました。
北村一輝もイメージとは違う予想外のキャラで好演が光りましたね、それと木原坂の姉を演じた浅見れいながイメージに無かったエロさを醸し出していてとても良かったです、このキャラで開眼でしょうか、それと土村芳も地味に魅力的でした。
いい余韻にも浸れて映画自体は概ね好印象だったのですが、エンディング曲のラップはちょっとなぁ、主演の方の事務所的なアレなんでしょうけど・・・。
