KUJIRA

ジーサンズ はじめての強盗のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

この邦題のセンスが、今の邦画界を表している。ただ、この作品が不当に貶められている訳では無い。絶妙に妥当。名優の爺さん達を担ぎ出して、何とも中途半端な物を作ったものだ。ジャンル分けするとコメディだが、たまにクスっとする程度。
強盗に至る心理描写が短絡過ぎる。銀行強盗に遭い「俺にも出来る」って発想が理解不能。
犯行までの準備もリアリティ無し。予行演習がスーパーで万引き、しかもバレバレ。プロに師事したものの、馴染みの銀行に3人揃って何回も下見に行ったら怪し過ぎる

犯行中も、小さい女の子の相手をするわ、子供にマスク取られそうになるわ、体調悪くなるわ、孫の顔写真付きの腕時計をしとるわ、ヤル気が感じられない。銀行の偉そうな奴が、銃で撃って来るのが分からん。前回のトラウマがあるし、金は保険で取り戻せる。強盗に遭ったら逆らわない様に教わっているはず。それに対抗して弾が入ってないのにバンバン撃って「空砲だ」とバラすのも謎。
最後に急にネタばらしシーンが始まり、巧妙なアリバイ工作をしてた事が判明。ここは割とアリだが、唐突感が否めない。
金を手に入れたらあれこれ金を使い出したが、これが1番やってはいけない事。老人仲間か何かに金を寄付するのも違和感。特に酷いのがウェイトレスに札束のチップ。何か中身が空っぽな作品。特に前半は退屈。
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