もっと早く見れば良かった
前評判通りの最高な映画だった
超の付く怖がりの私は夜思い出して眠れなくなるのが怖くて見るのを躊躇っていた
そんな私を真夜中の惨劇の寂れた屋敷の中へ放り込んで 次から次へと驚かせる
しかも 今までと少し違う怖がらせ方だった
ホラーというよりバイオレンスとサスペンス色の濃い作劇でそこにキャラクターの生い立ちがきちんと描かれ感情移入までさせる そこが私が嵌った最大の理由かも
共感するから ハラハラするのだ
しかも 展開が読めない
盲目の退役軍人の住む古い屋敷の中で
追いかけられる話しだけで
これほどワクワクするとは夢にも思わなかった それは アイデアに満ち溢れた監督の才能や技量あってこそ
「さて、この後はどうする？」
とモニターを見ながらニヤニヤが止まらなかった
宇多丸氏がラジオ番組で言っていた
その瞬間 劇場から悲鳴が上がったという気持ち悪いシーンについては 思わず目を背けた その後の咳き込む音に更に胸が悪くなったのは言うまでもない
ガラス玉のようなもう何も映らなくなったその眼球の傷跡を映すカメラの意地悪さに戦慄 余計に老人の強靭さや恐ろしさに拍車をかけていた
ということで 夜思い出して眠れなくなるという心配は杞憂であったことが一番嬉しいのであった
