カテリーナ

クリーピー 偽りの隣人のカテリーナのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
4.4
竹内結子の絶叫に涙

賛否あるが
私は断然賛!傑作である!
後半から余りの香川照之の気持ち悪さやなんでも人のせいにする女の腐ったような奴っぷりっに吐き気すら覚えた
かつてこんなに気持ち悪い犯人像は
韓国の『チェイサー』以来だ
今回の香川照之扮する西野という男は
最低最悪のサイコパス
他人の命を奪うだけでなく他人の人生をも奪う
唾を吐きかけたいほど胸糞悪い方法を選ぶ
映画史上最低の人でなしである
映画鑑賞で
こんなに胸糞悪さを感じたのは初めてだ

そんな西野を渾身の演技で体現した
香川照之と演出をした黒沢清監督に
拍手を贈りたい
そして劇場で目撃できて良かった

しかし、突き抜けたサイコパス映画であるので万人受けはしないだろう
おすすめしたいのは山々でも
見る人を選ぶジャンルだ

私は今作を新宿のピカデリーで見たが
若い女性やカップルが多くて
よもや劇場番号を見間違えたか?
とハラハラしながら予告を見ていたが無事始まる
これは西島秀俊あるいは、東出昌大人気のせいなのか?
とは言え
ゆったりとしたカメラワーク
家の窓の外の禍々しい色
西野の去っていく後ろ姿の歩き方常にヘラヘラと何が可笑しいのかわからないにやけ顔
突然入る不気味なスイッチで困惑する
竹内結子の歪んだ顔
もう、どこにも逃げ場がなくて呆然とする観客の空気
黒沢清監督の世界観を
劇場で浴びる事ができて大満足であった
カテリーナ

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