舞台は1938年、日本統治下、韓国の京城にある寄宿療養学校で少女たちが消えていくというミステリー。
統治時代、日本名と本名の二つの名前を持ち、日本語を使用していることに驚いた。この時代の歴史を知らないので、個人的に調べてみようと思った。
毎日配られる薬や、寄宿学校での部屋はとても閉鎖的なイメージで、ここで暮らす少女達は、ここではないどこか開放された場所へ行きたいと願う希望を心に宿しているように感じた。
この作品の歩く時の足音や、紙をめくる音がとても鮮明で、何かがあると思わせられるし、制服姿がとても瑞々しくて、映像の色使いが鮮やかで、暗いストーリーながら、とてもレトロな雰囲気が綺麗だと感じた。
ただ、セリフが日本語の時、字幕がないと聞き取り辛い場面が多数。字幕があって良かった。
後半の展開は『The Witch /魔女』のような覚醒する場面となっており、もはやミステリーではなかった。