gyaoで視聴。デンマークとドイツの合作映画。原題は「地雷の国」
第2次世界大戦後、デンマークの海岸沿いに残された無数の地雷を撤去するため元ナチス・ドイツの少年兵たちが連れて来られる。彼らを指揮するデンマーク人軍曹はナチスに激しい憎しみを抱きながらも、無垢な少年兵が次々と命を落とすのを見て良心の呵責にさいなまれるようになっていく…。
ナチスドイツが埋めた地雷を撤去する少年兵たち。リアル・黒ひげ危機一髪とでもいうような、過酷な状況下での地雷撤去には緊張感が走る。当然地雷撤去に失敗し、犠牲となる少年兵も出てくる。
数ある爆発シーンは、どれも唐突でとてもリアル。
デンマークのラスムスン軍曹は初めは鬼のような将校で、捕虜少年兵たちに接するが、次第に情が移り軟化していく。愛犬が撤去できていなかった地雷によって死ぬことで、また鬼に戻るのかと思いきや、今度は捕虜少年兵たちを別の過酷な地雷原に向かわせるときくや、「家に帰す」という約束が違うと反旗を翻し、捕虜少年兵たちを脱出させる。
本作は（実話を元にした）フィクションだというが、ラスムスン軍曹は少年兵に過度に感情移入しないので、かなりよく作られた役だと思った。
