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スティールワールドのエディのレビュー・感想・評価

スティールワールド(2014年製作の映画)
1.8
ロボットに支配された世界で、屋内で暮らさないと殺される人々が反旗を翻すSF?ご都合主義丸出しのしょうもない映画だった。

地上を探査しているのか、地球を支配したロボット達は人間に屋内待機を命じて数十年になる。全ての人に個体の場所が判るセンサーがつけられ、禁を破って外に出たモノは殺されてしまうのだ。主人公のショーンは父をロボットに殺され息を潜めて生きていたのだが、あるとき仲間達がセンサーを破壊することに成功したことをきっかけに、外に出て他の仲間や生存者情報を探し出すことになった。。。

なぜ屋内待機なのか全く意味不明なので、最初から引き気味に見ていると、はるかに進んだ科学技術を持つロボット集団が埋め込んだ生態認識センサーがいとも簡単に破壊できて、屋外に出れるようになるくだりは端折っているのかと思うくらいにあっけないのでびっくり。

また、仲間を探してロボットと戦うというのがメインストーリーのはずなのに、お菓子を食べたりふざけたりという無駄なシーンで横道に逸れてしまうのもなんだかなあと思う。

何よりも不満なのは、敵はわかりやすいが、敵の協力者がわかりにくいことだ。人間でもロボットに協力している奴等が居るのだが、この辺の描写が下手なので、相関図が非常にわかりにくい。はらはらするというのではなく、ちゃんと観ても何が起きているか判らない展開が多いのでモヤモヤしてしまうのだ。

そして極めつけは、ラストのクライマックス。この主人公は神だったんですか?突然すごいことになってしまい、斜め上の終わり方をしたので呆れてしまった。

主人公に特殊能力を与えたら、映画なんて如何様にでも出来てしまうでしょう。しかも、最初から運命の若者として描いているのならともかく、普通の若者にそれを唐突に与えるのは脚本の拙さを補うためのご都合主義に思えてしまう。

いろんな人が登場して、いろんな展開になっているが、肝心のシーンで禁じ手のような神変身されてしまうので白けてしまった。
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