じょにー

レディ・プレイヤー1のじょにーのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.8
固有名詞は一切出していないので安心して読んでね。

あなたは、好きな映画はありますか?
好きなアニメは?好きなゲームは?
あったら観てほしい。特に30〜50代の男の子たちは頼むから劇場へ。
無くたって観てほしい。映画自体の本筋もしっかりあって楽しめるし、あなたの知ってる何かが絶対にスクリーンに映るから。何かが伝わって来るから。

僕は監督のファンな訳ではないし、がっつり触れたことのある作品もほぼ登場しませんでした。それでも訳のわからん感動を覚えましたよ。
なにを観てるんだろう。って。
今は本当に西暦2018年か???って。
この時代に◯◯◯◯◯VS◯◯◯◯が観れるなんて!!!俺は観てるぞ!どういうこっちゃ!!最高!!!!!とかね。

懐古に囚われるでもなく、独り善がりでもなくこの作品が成立してること、それ自体がこの映画のアイデンティティだと思う。
あの140分間はフィクションが集まって出来上がった空想じゃない。あの世界と僕たちの間にはもう、空想と現実の境界なんかどこにも無かった。だからこそ、夢と希望に満ちた現実だった。

作中幾度となく、映画という一本の軸の中に別の物語の姿が突然現れる。脈絡はない。説明もない。おもしろおかしいかもしれない。それは笑い所か?違う。ただスクリーンに映るだけでどれだけ救われる人がいるか。どれだけの背景を感じるか。あのキャラを、あのアニメを、あの映画を、あの技を、あのポーズを好きになったあの日がある。その全てを全肯定した映画がある。それを今、見てる。
笑い声が上がる中、僕は泣いてた。
じょにー

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