じょにー

アクアマン/失われた王国のじょにーのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.1
DCEUの終わりとか、僕らの複雑な気持ちなんて知る由もないみたいに、ただただ僕らの好きなアクアマンがお祭りみたいにスクリーンで暴れ回ってて、この映画が最後で良かったなと思った。

・ブラックマンタからの復讐
・オームとの関係性の修復
・失われた王国の復活
とストーリーの軸がまさかの3つあるゆえに、雑に退場するキャラもいたりいなかったり・・・。
そんな中でも複雑な兄弟の関係がやっぱり一番の魅力かな。映画の要素がますます雷と嘘の神のそれに近付いてはいくものの、そこには笑いでしっかり釘も刺す。何よりオームのキャラがより洗練されてて、あの良い意味でのプライドの高さと決して兄に劣らない王の器は、映画をかたどるオリジナリティの1つに違いない。少々いびつなストーリーがラストであんなに締まるとは。

アンバー・ハードはもはや出演すると思ってなかったからしっかり物語を紡がせてくれててありがたい。この話運びで出ないっていうのはちょっと考えられなかった。
逆にウィレム・デフォーが出演しないっていうのは知らなくて、前作ではメンター的ポジションの良いキャラで好きだったのに・・・と惜しい気持ち。

前作で目を見開かされた視点グルングルンのカメラワークは健在。
ラストバトルの展開をもう少し整理してほしかったけどあれは・・・復活すれば世界がヤバい系の敵って、本当に復活するのか復活させずに封印し切るのか、どんな風に示唆するかってめちゃくちゃ難しいよね。どっちのパターンで行くか、そして観客の予想を裏切るのかどうか。

でもそこでアツいものも見れたし、なんかドッカンドッカン楽しかったからゴチャゴチャ言うのはやめよーっと(ってなるのがアクアマンの強みすぎる)。最後にアクアマンを見られて良かった!
あなた以外に考えられないスーパーマンも、ムキムキのバットマンも、失う痛みを知るワンダーウーマンも、みんなに好かれるフラッシュも、全てを見通すサイボーグも、この世界の土台を作ってくれたザック・スナイダーも、みんな愛してるぜ!
ジェームズ・ガンの作る新しい世界を、これから楽しみにしてる。
じょにー

じょにー