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ベイビー・ドライバーのTenKasSのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
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1回目 2017/8/22 立川シネマシティ
面白くなりそうなアイデアがカメラをただ回すだけの長回しとともに提示されていつの間にかアイデアそのものがつまらなくなって終わっている。

2回目 SPEJ試写室
縁あってSPEJの試写室にて見る。
公開当初は周囲の絶賛に期待値が上がっていたのもあるのか、クソつまらない映画だと感じていたのも事実だが、見直してみるとまぁまぁ良くできた映画だと感じられた。
クライムアクション映画にはミスマッチな現代的な、ショットという概念のないデジタルのダラダラした長回し。
映像におけるショットという概念の欠如は音声における音楽と効果音の一致というある種のキメ技、いわば音におけるショットに置き換えられているように思える。
ラストは70年代ニューシネマ的に収まるかと思いきや、そうはならない現在の映画としてのハッピーエンドを迎える心地よさがある。
かと言って好きかといえば断然Noである。
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