これはエンタメです!!!!と言い切ることもできるし、これは教科書です!!!!と言い切ることも出来るかもしれない。
もっとエンタメ寄せエンパワメントの、匂わせフェミニズムだと思っていたので、想像以上に描写も台詞もストレートな内容だったことに驚いた。それでもバービーという題材を使い、これだけPOPにエンターテイメントとして映画にしたんだから、2023年を象徴する作品であることに間違いない。
プロモーション(と加熱したファン層)によって、日本の公開前にマイナスのイメージがついちゃったことが残念。日本でももっとみんながピンクの格好していくような作品であったら良かったのに。
いやぁでも面白かったなぁ。
上司や母が思ったのと違ったとか言ってたけど、これを楽しめない人もいるんだね。
男社会を覚えたケンとか、マンスプで自滅するケンたちとかグレタ・ガーウィグとノア・バームバック夫妻の脚本にスタオべだよ。
それでも、バービーランドでは、ケンの方が弱者の側であるという2面性があり、それに対してあなたはあなたでいい、という答えを与えているのが良い。
華やかなバービーとケンのキャストたちとミュージカルシーンはもちろんだけど、
アメリカ・フェレーラ親子とアランが特に良い。
アラン、もとはジョナサン・グロフにオファーされてたんだよなぁ。マイケル・セラ、最高だったけど、ジョナサン・グロフも観たかったなぁ。
あと4回くらい観たい、まだ観たい、もっと観たい。また新たなところに気付きたい。
バービーのための、ケンのための、アランのための、そしてリアルワールドで生きるすべてのわたしたちのためのエンパワメントである。