Daisuke

ヒッチコック/トリュフォーのDaisukeのレビュー・感想・評価

3.7
[ヒッチコック入門]

トリュフォーとヒッチコックの対談で作られた「映画術」の中から分かりやすく抜粋したような作品です。
自分のポジションとしては、

・ヒッチコック作品のほとんどを購入
・北米版ブルーレイBOXも購入
・「ぷらすと」などによる映画評論家の松崎健夫さんのヒッチコック論を拝聴
・今回の字幕にあたってる山田宏一 さんの『ヒッチコックに進路を取れ』を愛読

といったくらいの「ヒッチコック好き」適度の立ち位置から鑑賞。
そのくらいのヒッチコック好きの自分からすると、今作はヒッチコックをそこまで知らない方が見ても楽しめるものだったかなと思います。

とにかく「めまい」と「サイコ」の二つがいかに素晴らしい作品なのかの入り口を知るにはとても良いのではないかと。
これを見て興味を持ったらヒッチコックの映画を是非とも見ていただきたいです。

個人的には、感想でおっしゃられてる方々と一緒で少々物足りないという印象でした。
そもそも、ヒッチコック信者であるデパルマがいない時点で「あれ?」と思ってるので。
ヒッチコックを熱烈に愛し、模倣したかのような作品を作る「デパルマのヒッチコック論」が正直一番興味があります。

ですが、スコセッシの「めまい」の視点の見方や、フィンチャーが「俳優も大変だったでしょうね」と言う部分(100回以上撮り直すあんたが言うか笑)や、リンクレイターの「時間を作ってる」と言う部分(この方はいつも時間がテーマですよね)など、監督達それぞれの目線があってとても楽しい時間でした。

個人的なオススメ作品を書いて終わりにします。

・めまい
・サイコ
・裏窓
・鳥

上のこれらは別格。
下記は私が特に好きなヒッチコック作品。

・見知らぬ乗客
・疑惑の影
・私は告白する
Daisuke

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