さとり

天空の城ラピュタのさとりのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
5.0
調布の映画祭で、上映とあって喜んで観にいってきました。
何度観ても、空に浮かぶラピュタに対して憧れが覚めないこの作品を映画館で観られる日が来るとは……!!

飛行船の音、ゴリアテの音、ドーラ達が乗ってる小型の飛ぶやつ(私は虫と呼んでいる)…全部の飛んでいるやつの音が違って感動した。
(虫はバリバリっていう音)

加えて、ラピュタのサントラ集には載っていないサントラが結構あって、映画は本編で楽しむのが良いという当たり前だけれども再認識をした。

オープニングは、観客みんなでそのメッセージを逃すまいと息を飲んで観てました。

パズーとドーラ一族が、燃え上がる軍隊基地からシータを救い出すシーン。やっぱり、手に汗握るし、感動する。心が動くの!!!

「ラピュタ人だけが飛行石を結晶にする力を持っている」と劇中セリフにあって、「あ、そうか。あのシータが持っている石でさえ、人工物なのか」と思い、シータがムスカに向かって言う、「人間がそうでなければならない」という提言に通じていて納得できました。

そして、滅びの言葉の後にどんどんラピュタの石の部分が壊れていくシーン。崩壊と共にあるのは悲しみの音楽ではなく、「再生」のための、迎え入れるような、隠と陽で言ったら陽に当たるような音楽と一緒にラピュタが旅立ってゆく。
良いなぁ。と思います。
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