an0nym0us

レディ・バードのan0nym0usのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

なんだかジワッと泣けてしまった。

いつも思うがままになんてならなくて…
見えない檻の中で、藻搔いてる気分。

目を閉じてる間、瞼の外側がどうなってるか…
私には知る由もない。

そんな時もあったから。

どうってことない何かに苦しんで…
どうってことない何かで救われて…

幸せになりたくて…
幸せになれなくて…

でも実は案外…
幸せだったりする。

後にならないと気付けなかったりして…
私の心はいつも節穴だ。

『愛情』と『注意を払うこと』

それは故郷の風景に似てる。

どうってことない『いつもの風景』

鮮烈さなんて、とうに無くなってたはずなのに…

遠い情景は、こんなにも鮮烈で愛おしい。

日常が立ち塞いでも…
どんな暗闇に迷い込んでも…

心が帰る場所は必ず、自分の中にある。

檻から飛び立てない小鳥が、自分を認めて飛び立っていく…そんな爽やかなラスト。

情緒的で優しい風合いが心地よい良作。
an0nym0us

an0nym0us