869本目。
「ラ・ラ・ランド」で共演したライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが以前にも共演していたと知り,2人の息のあった姿をもう一度観たくなり,本作品を鑑賞しました。
内容は軽快なラブコメのドタバタ劇です。登場人物の「離婚」,「失恋」,「初恋」,「一目ぼれ」,「永遠の愛」といろいろな恋愛パターンがエピソードとしてしっかり練られており,それらがエンディングまで流れるように綺麗に調和していき,鑑賞していてとても気持ちよいです。
キャスティングも豪華です。リトル・ミス・サンシャインの「おじさん」=スティーブ・カレル,最近の私のお気に入りであるライアン・ゴズリング,エマ・ストーン,ジュリア・ムーア,ケヴィン・ベーコンなど,皆主演で映画が撮れるくらいの実力者揃いです。
この手のビックネームのキャスティングは調和がとれなくなり中途半端な仕上がりになるのが常ですが,この作品は「ポトフ」のような美味しいスープに仕上がっています。ソーセージ,じゃがいも,ニンジン,タマネギなど各具材が独立して美味しく,決してスープ自体に主張し過ぎることなく,相乗効果で美味しくなっています。とても上手な演出だと思います。
ただ残念なのはケヴィン・ベーコンの出演が極端に少ないことです。もっとストーリーに絡めてもらいたかったです。
タイトルの「ラブ・アイゲン」が安易すぎます。原題はCrazy,stupid,loveなのでこのままの方がオシャレでしっくりきます。