エレベーター無し5階の部屋が1億円だからニューヨークは凄い。
ニューヨーク・ブルックリンで老夫婦がアパートを売る為に内覧会を催す。良い取引ができる？40年住んだ思い出は？
ずっと住んでいた場所を手放すのは不安で気が進まないのはわかる。売る段になって思い出す記憶が夫婦の素敵な40年を体験させる。
モーガン・フリーマンは人生を振り返る作品の職人みたいになってる。ダイアン・キートンも家族ものや夫婦ものが多いので、多分これ以上ない組み合わせ。姪役のシンシア・ニクソンはSATCのミランダなのでニューヨークの不動産業もぴったり（笑）
映像は終始色温度が高めな温かい色味。室内のシーンはどこを切り取っても良い絵になってる。
家を売る話はテーマとして大きいものでは無いけれど、飼い犬の入院やテレビで流れ続けるテロのニュースなどのサブストーリーが絡み合うので要素は十分。夫婦の思い出を振り返る作りと合わせると、物足りないことは無い。
またモーガン・フリーマンにじんわりさせられた、っていう作品。
