Arbuth

帰ってきたヒトラーのArbuthのネタバレレビュー・内容・結末

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

多くの人がレビューで書いている通りこれは単なるコメディではない。ドキュメンタリーに近い。
街中にヒトラーが現れて通行人がカメラを向けたりセルフィーを一緒に撮ったりするシーン、何人かは本物の通行人らしい(だから顔にモザイクがかかっていた)。つまり、今のドイツ国民のリアルな反応を収めたフィルム。
ヒトラーの格好をした何処か愛嬌のあるおじさんが、今の社会や政治への不満を代弁してくれる。美辞麗句を並べ聴衆を魅了する。最初は嫌悪感を露わにしていた人もやがて気になって仕方がなくなる。何人かはシリアスに捉え警鐘を鳴らすも、ヒトラーはテレビで、YouTubeで、本で映画でどんどん人気者になっていく。
とてもリアルなストーリーだと思いました。
「最初は皆笑っていた。」おばあちゃんの言葉に背筋がゾクリ。

だんだん世論が、今の時代に必要なのはこの人ラー!ってなっていく様には、ザヴァツキのように心がザワツキ。。。
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