さっちん

あやしい彼女のさっちんのレビュー・感想・評価

あやしい彼女(2016年製作の映画)
4.1
まさか、今作にこんなに泣かされるとは……。(T^T)

韓国版の本家「怪しい彼女」は以前に観ていて、実はそんなにハマらなかったのだけど、ストーリーがある程度わかってる作品のすんなり入って行ける感じが結構好きだったりする(映像→映像に限る。)
し、多部未華子も好きなので、新作レンタルの、まとめ借り値引きの数合わせにと選んだ今作、評価の高い他の2作よりも、意外にも私はハマった。♪

本家「怪しい彼女」のヒロインの毒舌は、結構心をエグる感じで、私はちょっと苦手だったのだけど、日本版の、リメイクにあたる今作の毒舌にはどれも「愛」が感じられて私は好きだった。

勿論、韓国版にも「愛」があるからあんなにヒットした上、これだけたくさんの国でリメイク作品が作られてるんだろうけど、文化の違いか、言葉のキツさが私にはもう……って感じだったので、今作では、言葉がそれよりソフトな上、子育て中の母親の気持ちを理解した優し〜い言葉に心ほぐれる感じがよかった。

若い頃に戻って、やりたかったことをして人生をやり直すって、きっと誰もが願うことだよね〜。
私もやり直したいこといっぱい!
でも、なんだろう、今の時代に、今のおばさんの心のままで若い頃に戻っても、ついていけないこともたくさんあって、色々と楽しめない気がする。^^;
私はやっぱり昭和と平成にまたがって若かりし頃を過ごした、自分の「青春時代」が一番好きなのかもなぁ……。
……などと、若かりし頃を思い出してノスタルジックな気分に浸れたのもよかった。

あと、多部未華子、ぶっちゃけたこと書くと、そんなにめちゃめちゃ歌が上手いわけではない。(本職じゃないから当然だけど……。)
でも、決して下手ではないし、まっすぐ心に届くような、素直な歌声に、逆に泣かされた。
あれ、歌い慣れてガンガン押してくるような歌声では、響かなかっただろう。
それにしても、「悲しくてやりきれない」名曲〜!
苦労の多かった人生を振り返るような映像と相まって、泣かされた〜。(T^T)

孫のバンド「あやしい彼女」のオリジナル曲という設定の「帰り道」という曲もとてもよくて、耳に残る……。

ただ、金井克子には、是非「他人の関係」(一青窈が数年前にカバーしてたあの曲!)を歌って欲しかった。
パッパッパヤッパーの振りつきで……。笑
ある世代以上の人間が見たらテンション上がったはずなのに……、なんで「恋の奴隷」歌わされてたんやろう。^^;

なんか、話がストーリーとズレてしまってますが、今作の小林聡美の演技も光ってて好き。
下町の風景が彼女にはとても似合う。
金八先生の生徒役だった時、こんなに素敵な女優さんになるとは想像してなかったなぁ〜。と、また昔々の思い出に浸ってしみじみ……。

野村周平くんもチョイ役で出てくるんやけど、このギャップにもやられた!
いやいや、イケメンすぎやろ?! 笑

※500本目

↑‥ってことで、記念すべき500本目には、心震える感動作を‥と気負いすぎて、前回レビューをアップしてからも色々映画観たんですけど、全然ハマる作品に出会えず‥、特に期待なく観たのに、思いがけず意外とハマった今作‥「心が震えるほど感動した」ってほどではないけど、でも、好きな作品だし、むしろ「思いがけず出会った結構好きな作品」って感じが、私の500本目にふさわしいような気もするので、500本目レビューはこちらにしました。
(´艸`)
さっちん

さっちん