よいのではないでしょうか。安心のマーベルクオリティです。
前作『アントマン』は個人的にMCUの中でもトップクラスに完成度の高い作品だと思っております。物の大きさを変化させるアクションはとても新鮮、ユーモアがありとても笑えて、チーム物映画としても楽しめる最高の映画。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー』レベルの作品というのが私の評価であります。
その傑作『アントマン』の続編ということで期待が高まりますが、前作ほどの面白さ完成度ではなかったかなぁ…というのが率直な感想。もちろん一定の面白さは保証されていますし、そこらのアクション映画よりは２、３倍面白いのですが、やっぱ前作が良すぎたかな。
問題点としては、今作のストーリーは少しゴチャゴチャしている気がする。「ピム博士の奥さんを救い出す話」と「敵キャラクターの行動原理」があんまりマッチしないというか、アントマンチームが奥さんを救い出すために頑張っているところを、関係ない理由で邪魔される感じでモヤモヤするんですよね。それに敵キャラクターがアントマンチームを襲撃する理由も「それ少し話し合ったら解決する話じゃね？」って感じがして展開に乗れない。今作は敵キャラクターの存在意義が薄くて、彼女の存在がストーリーを停滞させていたような気がします。
前作の『アントマン』からお馴染みのユーモアのある会話シーンも、今作は少し多すぎる気もする、もちろんその会話は面白いし笑えるのですが、ストーリーの進行を止めてしまっているとも感じるところもありました。
とまあこのような不満点もありながらも、全体的に見れば十分満足できる作品だと思います。終盤のカーチェイスシーンは最高に面白かったですよ！！車を小さくしたり大きくしたりするカーチェイスはとても新鮮、アントマンチーム、敵キャラ、マフィア三つ巴の争奪戦が凄く面白く、その中にもしっかりユーモアを取り入れていて、ペイトン・リード監督は流石だなと
前作からのキャラクターも魅力的でしたね、マイケル・ペーニャはそこにいるだけで面白い。スコットの娘のキュートさにはもうメロメロ、そりゃあスコットも娘が生きがいになるわけだよまったく！！
MCUお馴染みのエンドクレジット後の映像は『アベンジャーズ・インフィニティーウォー』のラストとつながる展開、楽しかった映画の最後に「ああ…そんな…」という絶望を味わえる意地悪（誉め言葉）なおまけでした。となりの人最後のシーンで悲鳴上げてたよ…ショックだったんだろうなぁ…
