音楽禁止の家庭に育ったミュージシャン志望の主人公が死者の国に迷い込んでしまい、そこからどう生者の国に戻るのか？という比較的シンプルな話になっている。
基本的に死者の国での冒険を通して、何故音楽禁止になったのか？という家族の生い立ちが明らかになっていくので、一見すると家族愛の話にも見えるが、どちらかと言うと音楽が持つ力の話で、特にラストシーンでリメンバーミーを聴かせるシーンは本当に音楽の持つ力をよく表現しているし本当に感動的に仕上っている。
全体的にシンプルな構成な為に、若干先が読めてしまう感じもあるが、南米特有の色彩美と、音楽が時代を超えて人と人を繋ぐというテーマを、生と死という普遍的な物語として描かれている。
