山本Q

ぼくのエリ 200歳の少女の山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

長生きモノかなと思って鑑賞。タイトルは何かにつけ聞くし気にはなってた。
北欧映画という以外に知識は無し。

 映画はそもそもエンタメな面白さを目指して無いので、そういう意味では楽しめないかもしれない。
 企画いとは吸血鬼に対するリアルなアプローチだと思う。
 少年と少女の絵的な佇まいも大変良かった。
 お話的には、吸血鬼をファンタジーでは無く、人を傷つけないと生きていけない変わった人も人である。なので多様性の一つとして捉え社会の中でどんな問題が起こり、それをどう受け入れていくか。というアプローチが斬新で良かった。
 社会の敵ではあるけども生きるためにはしょうが無い。異質ではあるけどそれゆえに惹きつけられるものもある。と、さすが北欧という切り口。
 何かのメタファーなのかもしれないけど、そこまでは汲み取れなかった。

 タッチとしては基本は少年と少女(少女?)のウブな交流を淡々と描写するのがメイン。恋愛関係は子供の物なので、それほど起伏が激しいことも無いので若干ダレた。あの荒涼とした世界がスクリーンで目の前に広がっていたら見応えはあるかもしれない。
 リアルなスウェーデン生活が見れるのも面白い。
山本Q

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